青いハンカチ

1月6日の深夜のお話なのですが、ロードバイクで帰宅中に面白い出来事がありました。
もっと早くまとめたかったんですが、こんなに遅くなってしまいました。


帰宅してから私がtwitterに書いてたのを、あずにゃんがまとめてくれました。
あずにゃんありがとー!!

【まとめ】なかぱさんはジェントルマンです。 - あずにートースト - はてなグループ::ついったー部

http://twitter.g.hatena.ne.jp/azusayumi_hal/20100107


眠たかった&動揺してたのでtwitterに書いたのは誤字だらけ。時系列もあいまいだったり。
そんなわけで、ちょっとまとめてみたり、今の所感を書いてみたりしますー。





1/6
26:15
 ロードバイクでの帰宅開始
深夜なので走りやすいです〜。
26:35ごろ おうちまで約2kmのところ、地下鉄駅からちょっと離れた路地の下り坂を颯爽と下って行る私。
終電も過ぎたこんな時間に歩いている人なんてほとんどいない。



ふと歩道に目をやると、赤い塊がある、、、。
ゴミ袋よりややデカイ。


ん???
女がしゃがんでる!


スピードも出てたので、とりあえず通過。
酔っぱらってげーげー言ってるのか、泣いてるのかは分からないがしゃがんでいる。
とはいえ、寒いんだから(だいたい2℃)風邪引くだろうが!


引き返すべきかなぁーっとか考えてたら50mぐらい走ってた。
勇気を振り絞って声を掛けてみるか、っと思ってターン。
おそるおそる近づいてみる。

女はしゃがんでいる……。
そして手で顔を押さえている。
もしかして:おばけ


とはいえ、おばけは信じないひとなので、声を掛けてみる。
2mぐらい離れた位置でロードバイクを降り、ロードバイクを盾にして、すぐに逃げられる体勢をとった。
すみませーん、どうしたんですか。風邪引きますよ。
静寂の住宅街に響き渡る、とても頼りない私の声。
ちょっと離れたところにあるマンホールから水の流れる音がだけが響いてきている。
しゃがんでいる女は顔をあげる。手で顔は押さえている。
すみません、、、大丈夫です。。



女の声は鼻ズル、顔はよく見えない。もう風邪引いたんじゃないか。
たぶん、泣いているのだろう。



すみません、、、ティッシュ持ってませんか?
あー、ごめんなさいティッシュ持ち歩いてないんですよ、ハンカチならありますよ。
そうですか、、、ハンカチならいいです。汚れちゃうから。
鼻血でも出したのか、この女は?
いやー、そんなの気にしなくていいですよ。
いいんです、ホントにすみません。



とりあえず、この女は泣いていることは分かった。
しかしどうしてこんなところで泣いているのか。
駅からちょっと離れた住宅街の路地で、星空の下、午前2時に!



家に帰すか、なんとかあったかいところへ連れて行く必要がある。。。


家まで近いですか?
えぇ、近いんですが、帰れないんです。
なんでですか?!
鍵を持ってないんです……
帰宅困難者かよ!



私の頭のなかで瞬間的に半径2km以内の地図検索を始める。
ビジネスホテル………… No Results (0.2 seconds)
マンガ喫茶……………1 found!(0.7 seconds)
近くにホテルなんぞないし、マンガ喫茶も離れている。


家に帰れなくてもこのまましゃがんでても風邪引きますって。マンガ喫茶ならちょっと歩けばありますねー。
荷物を全部お店に置いてあるんです、何も持たずにお店から飛び出してきちゃって。。。
でも顔がぐちゃぐちゃになって戻れない。。。

鍵とかあるんじゃねーかよ、バカ!
話の次元が違いすぎててなんかもうw
確かにバッグはもっていないし、コートも着ていない。



お店って近いんですか?
あ、はい。ローソンの近くです。
だいたい徒歩200mぐらいのところらしい。しかしこんな時間にお店に戻れるのか?!
はやく荷物を取りに行かねば、そうしないとさらに面倒なことになってしまう。。。
女は未だにしゃがんでいる。

こんなところにいてもホント風邪引くだけですから、荷物取りに行きますよ。
でも……ショックで動けないんです。顔がぐちゃぐちゃになっちゃってお店にも戻れない……
埒があかないや、こいつ。



仕方がないので、パンドラの箱を開けにかかる。
しかしまた、どうしてこんなところで泣いてるんです?
実はここでさっきフラれちゃって……
なんというフラグ!!
女はさらに泣いている。
ハンカチ使ってください、汚いですけど。
すみません、ありがとうございます。洗ってお返ししますんで。
女はハンカチを受け取ると、堰をきったようにさらに泣き出した。
緊急解放リレー発動乙!w


どうしてフラれてしまったのか聞き出すと、女はいろいろしゃべった。
まとめると、

  • 好きな男の人に告白したもののフラれた
    • つまり片想い
  • その男の人は2日後に東京に引っ越すらしい
    • 慌てて告白したものの断られた
  • 男のセリフ「付き合えない、他のいいオトコを探せ。


やばいってば、このフラグ!
フラれたショックで動けなくなるもんなのか、女っていうのは。。。
なんとかしてなぐさめないと、立ち上がりすらできない。
いいオトコなんて他にもたくさんいますよ。
やだやだ、このセリフ!!自分の宣伝みたいで嫌でござる。



ちょっと離れた大通りを救急車が通過していった。



困ったので他愛もない話をする。
しかし、明日仕事とかないんですか?
私、大学生なんです。
授業とか大丈夫なんですか?
えぇ、、、、たぶん。あなたは大丈夫なんですか?
私も学生なんでね、明日は午後から大学に行くつもりですー。
10時半に美容院の予約が入ってるんですけど!!!
家族の方とか心配するでしょう。
あー、諦められてますよ、普段から帰りが遅いから。一人暮らしなんですか?
はい、そうなんです。
あれ、でもすぐ近くに大学ないですよね?どこ通ってみえるんですか?
私は○○に通ってます。
一駅離れたところにある、女子大ですって!
まぁ、それからもうちょい他愛もないやりとりを。
たぶん数分間ぐらいしてました。



ようやく涙は収まったようだ。
そろそろ、お店に戻るようにできないか。
さぁ、いつまでもしゃがんでないで荷物取りに行きますよ。
でも、、、顔がぐちゃぐちゃで戻れない。。。
またかよ。
早く戻らないとお店に戻れなくなっちゃいますよ。



なんとか女を立ち上がらせることに成功した。
一緒にお店まで他愛もない話をしながら歩いていくことにする。

長いことしゃがんでたから足がしびれたみたい。。。
知るか!
あれ、しゃがんでたから気づかなかったけど、寒いですね。
現実におかえり!
(まぁ、そんなひどい返事はもちろんしてませんけどねw)



街灯の下で、こっそり顔を見てみる。
目は真っ赤になってるけど、意外とかわいいんじゃないかな。


お店まで歩いていく途中、時計に目をやると午前2時53分になっていた。
問題はこのフラグをどうするかだ、歩きながら悩んだ。



そうこうしているうちにお店についた、居酒屋らしい。
お店の明かりはついていた、ふたりともがホッとした。
荷物とっておいで、家まで送るよ。
あ、まだ友達がたぶんいるから。
友人らもほったらかしかよ!



ハンカチ返すときのために連絡先……
いや、いいですよ。ハンカチあげますから(笑)じゃあね、がんばれよー。
フラグ折ってきたー!!!w
颯爽とロードバイクに乗って帰ってきましたー。


27:05ごろ やっと帰宅!







そんな面白い出来事がありましてね、はい。
あまりにも話が出来すぎていて、コワかったんですよ。
私の青いハンカチを受け取る、そのときがどうなるのか想像できなかった。



さっと消えてしまったほうがカッコいいし、きれいだなぁと思って消えました。




突然始まる恋愛は続かない、これは身をもって実感していることです。
もしかしたらこういう展開もあるのかも、声をかけるときはそういう気持ちがありました。
しかし、いざ自分の身に降り掛かってくると、コワくなったんです。



また、彼女にはじっくり考えてもらいたい、ただ泣いていても意味がないってことを。
少しは自立できないひとであるうちは、好きになってもらえないじゃないかな。
オトコからしたら疲れてしまう存在ですからね。





本当にあれで良かったのか、彼女はさらに傷ついたりしていないだろうか。
かなり考えました。
でもそれで良かったんだと思います。
連絡先を知ったとしてその後の展開によっては、さらに傷つくかもしれなかったですから。