八ツ場ダム反対で前原誠司氏は意地を張ってるんだけどボロが出ている件について
Twitterに書いてきたんだけど、せっかくだからBlogにも転記してみる。
八ツ場ダムに関しての議論。
ダム案が最適であるという結論が出され、着工の是非の最終判断は国土交通大臣に委ねられ、
大詰めのとなっているものの、前原・元国土交通大臣が反対と言い続けている。
で、その建設反対という主張に、反論してみる。
民主党の前原さんの八ツ場ダムに関する主張は要約すると、
- ダムの整備より堤防の整備
- ダムに堆砂するので維持管理費がかかる
- ゲリラ豪雨の対策のために堤防整備を進めるべき
になるんだけど、いろいろ理解不足があって楽しい。
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こっから私の意見。
まず、コストに関して。
- 八ツ場ダムの整備効果と同等の堤防強化はダムより費用が高いという計算結果が出ている
- 河道には山からの土砂が堆積するので洪水対策として河道掘削と樹木伐採などを行なう必要がある→河道掘削をひたすら続けるほうが維持管理費が高くつくのでは?
次に堤防強化について。
- 民主党の仕分けパフォーマンスでの高規格堤防の廃止判定と矛盾する
- 堤防かさ上げの場合は堤防と非洪水時の水面との標高差が大きくなりすぎて流域住民との親水性が悪化するなどの弊害がある
ここはきっぱりと否定できてないことを自負してるんだけど、高い盛土ってけっこう大変なのよね、、、。沖積粘性土とかあると盛っても盛っても沈下するし。
ゲリラ豪雨については、その対策が根本から異なる。
局地的な集中豪雨の被害形態は、
- 平野部で中小河川が溢れる
- 雨水の排水が追いつかないことが原因で浸水被害がでる
などなので、利根川水系の堤防強化は無関係。
したがって、進められるべき洪水対策は、
- 下流に大都市を抱える河川:流域全体でいくつかの方法を効果的に組み合わて洪水対策を行なう
- 都市部では下記の組合せ
- ハード面の対策(集中豪雨を排水・貯留するなど)
- ソフト面の対策(住民を安全に避難させるシステムづくり)
となる。
国土交通大臣を歴任したはずの前原氏が、これほど大きな勘違いをしていることが滑稽じゃないかな☆
久々に、河川について語ったわー。
あー、川に行きたす。